
Webマーケティングを行っていると、「MEO対策」ということばを聞くようになりました。検索に関してのマーケティングといえばSEO対策やリスティング広告はメジャーな施策で多くの企業が行っていますが、MEO対策をしている企業は少ないのではないでしょうか?MEO対策は競合企業にマーケティングで差をつけられる、今後注目のWebマーケティングです。
本記事では、MEO対策の基本からやり方までご紹介します。
MEOとは

MEOとはMap Engine Optimizationの略でGoogleの地図エンジンの最適化のことをいい、海外では「ローカルSEO」ともいわれています。
MEO対策とは、Googleマイビジネスに登録し、Google検索やGoogle Map検索において「地域+業種・サービス」など自社、自店舗に最適なキーワードで上位に表示させるように対策をすることです。
近年はスマートフォンが普及したこともあってモバイルでのローカル検索数が増加しており、検索によって企業や店舗を認知してもらうきっかけが増えています。にも関わらず、SEO対策やリスティング広告に比べMEO対策を行っている企業はまだ少ないため、SEOなどに比べて上位に持っていくための対策がしやすくなっています。
MEO対策のメリット
視認性の高いところに表示される
今Googleで店舗などを検索すると、広告やSEOよりも最上位にGoogleマップが表示されるようになています(2020年9月現在)。つまり、検索した人が一番最初に目にするものがMEOであり、そこに表示されることで店舗、企業の認知を自然と上げることができます。
SEO対策より低コストで上位が狙える
SEO対策はWebサイトの内部構造を変えたり、コンテンツを増やしたりとWebサイト全体の施策が必要となってきます。また、よいコンテンツであったとしても顧客がチェックする上位10位以内に表示されるまで最低2カ月以上かかるでしょう。しかしMEO対策は無料でGoogleマイビジネスを利用でき、早ければ1週間ほどで上位表示されるため、費用的にも期間的にもSEO対策より効果が高いといえます。
優良顧客にアプローチできる
MEOに表示されるための検索ワードは「地域+業種・サービス」であるため、今すぐそのサービスを利用したい顧客である可能性が高いです。MEOには住所だけではなく電話番号やWebサイトを掲載されており、今すぐ利用したい顧客がアクションをとりやすくなっているため、集客の可能性が非常に高くなります。
比較検討される競合が少ない
ポータルサイトやSEOでは最初のページに上位10位程度が表示されますが、MEOでは上位3位までしか表示されません。そのため、4位以下まで見る顧客は少なく、MEOで上位3位に入ると顧客に選ばれる可能性が高くなります。
MEOで上位に出る仕組み
キーワードとの関連性
検索キーワードと、Googleマイビジネスに登録している情報の関連性が必須となります。タイトルや基本情報などに、検索キーワードとなり得る地域名や業種、サービスをしっかりと入れておくことが大切です。
知名度
ブログやSNSなどで多く露出されている店舗や企業はGoogleから知名度が高いと評価され、ユーザーにおすすめできると判断されるため上位に表示されやすくなります。そのため、元から知名度の高い施設やランドマークは表示されやすくなっています。
口コミ
Googleマイビジネスには口コミ機能が備わっています。口コミの数、評価、内容が多く優良であるほどその店舗、企業は多くの人から高い評価を得ていると認識され、上位に表示されやすくなります。また、口コミに対する返信をすることでも評価が上がります。
距離
検索キーワードの地域名と設定した住所の距離が近いと優先的に上位表示されやすくなっています。しかし、キーワードとの関連性、知名度、口コミほど重要視はされておらず、あまり対策することはありません。
MEO対策の方法とコツ
Googleマイビジネスに登録する
MEOに表示させるにはGoogleマイビジネスの登録は必須です。Googleマイビジネス内の情報を充実させることで検索キーワードとの関連性を高め、上位表示されやすくします。常に最新の情報への更新も忘れずに行うようにしましょう。
口コミを増やす
口コミの数や評価を増やすために、SNSやチラシ、メールなどでアピールしましょう。口コミを書いてくれたら〇〇、といったキャンペーンも有効的です。簡単に口コミが投稿できるようQRコードの設置をするなど、口コミを書いてもらえるための施策が必要です。
ユーザーとコミュニケーションをとる(口コミの返信)
口コミを書いてもらったら、その口コミに対して返信をしましょう。返信をすることで、Googleからの評価が高まるだけではなく、「ちゃんと口コミを読んでくれる」というポジティブな印象をユーザーに与え、口コミの数を増やすチャンスにもなります。ポジティブな口コミだけではなく、ネガティブな口コミに対しても誠意をもって返信することが大切です。
Webサイトを充実させる
公式サイトの情報はGoogleマイビジネスの情報と関連付けられています。公式サイトにローカル情報を含む関連キーワードを入れ、SEOでも上位に表示されるとMEO対策にも繋がります。Webサイトを充実させ、情報をこまめに更新するなど、ユーザーにとってGoogleマイビジネスに繋がっている情報が全て有益であることを示しましょう。
写真を投稿する
Googleマップには写真も表示されます。写真は「内装」「外観」「メニュー」「商品」など種類に分けて投稿することができます。投稿した写真のどれを表示するかは選べませんが、クオリティの高い写真を投稿し、よりユーザーに商品やサービスが伝わりやすい情報を提供しましょう。
SNSを活用する
知名度を上げるために、他インターネット媒体への掲載は欠かせません。自社でないブログやホームページに掲載するのは困難かもしれませんが、SNSは無料で登録でき、自ら情報発信をすることで拡散することも可能です。MEO対策と同時にSNSマーケティングを行うことでマーケティングの相乗効果が期待できます。どの媒体でも「名前、住所、電話番号」の表記を統一することで同一サービスとみなされるでしょう。
MEO対策で重要なことは「ユーザーに寄り添う」ことです。ユーザーに信頼してもらえる情報を提供し、ユーザーにとって有益なサービスを提供し続けることでより多くの集客に繋げることができるでしょう。