Webサイトからデータを収集する技術を「スクレイピング」といいます。スクレイピングの実施方法はいくつかあります。
プログラミングで設定する、ツールで、専門家に依頼など、それぞれメリットデメリットがあります。近年ではAIによって非エンジニアでも実装することが可能となってきました。
さまざまなスクレイピング手法が台頭している中、PigDataは長年培ってきたスクレイピングの技術から、「スクレピングAI」を開発しました。これは、「AIによるスクレイピング」とは意味合いが違います。
本記事では「スクレイピングAI」と「AIによるスクレイピング」の違いを定義し、その違いによってどんな人がどのようなサービスを選択することが適切なのかを解説します。
PigDataの「スクレイピングAI」とは

AIがWebサイトの構造を解析し、自然言語で指示を出すだけで必要なデータを収集することができる、株式会社インディゴデータが開発した独自の技術です。スクレイピングを専門的に実施してきたインディゴデータだからこそ、従来のスクレイピングの構造や法的観点がわかったうえで、より効率的なAIとしてつくられました。
従来のスクレイピングはページ一つ一つに対して開発を必要としていました。対象のページが増えれば増えるほど、時間もコストもかかってしまいます。しかし、スクレイピングAIは対象となるURLとほしいデータの情報を与えるだけで、すべてのサイトの構造を自動で理解し、ほしいデータを収集することが可能です。

AIによるスクレイピングとは
AIによるスクレイピングは2種類あります。
どちらも「従来のスクレイピング」をAIによって簡素化したものです。
①AIコーディングスクレイピング
URLと取得したい情報を生成AIに伝えることでスクレイピングコードを生成してくれるもの(スクレイピングの実行は手動)
AIコーディングスクレイピングは「従来のスクレイピング」とほとんど変わりません。コードをAIが作成・実行してくれるため、プログラミングの知識が少なくてもスクレイピングコードの取得が可能となりますが、実施はPythonなどを用いるため結局プログラミングの知識がある方が無難でしょう。
②チャット型スクレイピング
URLまたはHTMLと取得したい情報を自然言語で生成AIに伝えると、取得したい情報を生成してくれるもの
チャット型スクレイピングはプログラミングされたコードをAIが実施しているわけではありません。従来のスクレイピングのようにHTML構造をプログラムで解析してデータ取得するわけではなく、URL内の情報を読み取って、指定した情報を抜き取りデータとしてまとめて出力、つまり「データの要約」のような作業をします。
APIを用いてデータ取得を行うこともありますが、その方法はブラックボックス化されています。時にはAIが勝手に判断してデータを生成することもあるため、誤った情報(ハルシネーション)のリスクもあります。
非エンジニアでも手軽にデータ収集が可能となりますが、都度チャットでの依頼が必要になるため、少量のデータ収集かつ単発収集がメインになります。
スクレイピングAIとAIによるスクレイピングの違い
同じ「スクレイピング」の実行、また得られるデータが同じでも、仕組みが大きく異なるためいくつかの違いがあります。
| スクレイピングAI | AIコーディングスクレイピング | チャット型スクレイピング | |
| 法的リスク | 安全にスクレイピングができるよう設定されている | アクセス頻度など、スクレイピングによる法的リスクを理解してプロンプトに記載が必要 | アクセス頻度など、スクレイピングによる法的リスクを理解してプロンプトに記載が必要 |
| サイトの仕様変更 | AIが解析し、止まることなくデータ収集が可能 | コードが変わるため、再度コーディングが必要 | プロンプトを確認して最適なものにする必要あり |
| 継続運用 | 実行環境も初期設定に含まれている。エラーはAIが自動で修正 | 実行環境の整備が必要。エラー発生時はすべて人が調整 | 基本は単発利用のみ |
どのスクレイピングを使うべき?
スクレイピングAIが向いている人
スクレイピングAIは従来のスクレイピングを実行したことがあるがうまくいかなかった、またコスト面がネックでスクレイピングを実施できなかった人にメリットのあるサービスです。
スクレイピングを実施したい対象サイトが複数であったり、データ収集の運用にコストをかけられない、といった場合はスクレイピングAIをお試しください。
①AIコーディングスクレイピングが向いている人
コーディングの知識があり、コードを自分でカスタマイズできる人が向いています。また、同じ処理を何度も使いたい場合にも、コードがあれば再利用することができます。
自社で完結することが可能なため、コストを最小限に抑えることができますが、実行環境やデータ保管環境などは整える必要があります。
また、法的リスクがあるためスクレイピングの知識も持つことも重要です。
②チャット型スクレイピングが向いている人
プログラミングの知識が一切ない且つ単発でデータ収集したい人に向いています。
少量のデータ収集であったり、試しにスクレイピングしたい場合には手軽な手段です。ハルシネーションのリスクがあるため、事業に関わるような重要なデータ収集というよりは、情報整理やおおまかな調査のためのデータを収集したい場合がよいでしょう。
ただし、法的リスクを考えると安易にデータ収集を実行するのは危険です。
まとめ
スクレイピングAIもAIによるスクレイピングも、どちらも自然言語を用いてスクレイピングを実施することができます。しかし、それぞれのデータ取得方法は大きく異なります。
スクレイピングAIはAIがHTMLを解析してデータをピックアップ、AIコーディングスクレイピングはデータ収集そのものは行わずコーディングのみ、チャット型スクレイピングはデータの要約、と取得方法のみならず、そもそも取得できるデータや正確性も異なる可能性があります。
プログラミングやスクレイピングの知識があるならコーディングAIスクレイピング、少量かつ単発のデータ収集、法的リスクも考慮しながら実施できるのであればチャット型スクレイピングはコストがかからず簡単に実施できると言えるでしょう。
しかし、継続的なデータ収集や頻繁にサイトの仕様が変わるサイトからのデータ収集、またいつでも法的リスクに安心感をもってスクレイピングを実施したい場合にはPigDataの新しいAI技術、「スクレイピングAI」の活用をおススメします。
PigDataの「スクレイピングAI」はPigDataスクレイピング代行サービスを専門的に行っている株式会社インディゴデータが開発した新しいスクレイピング技術です。そのため、スクレイピングAIをご利用いただく場合、データ収集のみならず、そのあとのデータ成型やデータ活用まで一貫して行うことができます。Webサイトからのデータ収集・活用をご検討の場合はぜひご相談ください。