
会社経営のために、データ分析をして利益を向上させていくことが必要不可欠です。
データ分析をするためにはまずデータ収集する必要があります。特にWebサイトには様々なデータが大量にオープンデータとして存在しているので、自社でデータを所持していない場合非常に有用的です。効率的にデータだけを収集するのであれば、CSVダウンロード機能がついているサイトは利便性があります。データの管理と分析が簡単だからです。CSVダウンロードには、手軽にデータ分析ができるためメリットが多くあります。
しかしながら昨今では、レインズなどのようにCSVダウンロードの機能を廃止しているサイトも増えてきています。CSVデータをダウンロードできない場合は、どのような解決策があるのでしょうか。この記事では、CSVデータをダウンロードすることのメリットと、ダウンロード機能が無いサイトに対するデータ収集の解決方法を紹介します。
目次
CSVデータダウンロード機能のメリット
CSVダウンロード機能は、数クリックでまとまったデータを入手できるメリットがあります。CSVファイルは互換性の高いデータなので、会社で使用している既存のソフトやツールに落とし込むことが可能です。
つまり、会社で使用しているツール内でデータの管理や加工ができるので、新規で分析用のツールを購入する必要がありません。管理が難しいデータも、カテゴリーに分けて比較検討や分析をおこなうことができます。ここからは、CSVデータダウンロード機能のメリットを詳しく解説します。
CSVデータダウンロードが簡単にできる
CSVデータダウンロード機能がついているサイトなら、膨大なデータを短時間で入手可能です。サイトに設置されているダウンロードボタンをクリックするだけで、使用しているコンピュータに自動で保存されます。
CSVデータは、余計な装飾などのないデータなので、知りたい情報だけを個別に抽出できます。使用データ容量が少ない点も保存する上で魅力的です。
CSVデータは互換性が高い
CSVデータは、互換性が高く多くのツールで使用可能です。会社によってデータの分析方法や使用用途は異なります。また、データを分析するツールも違います。CSVデータは、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの大手のツールに落とし込むことも可能ですし、他のデータ分析ツールでも使えます。
データ分析のための加工や管理も簡単
CSVデータは、分析ツールと合わせて使用することで、データの保存だけではなく分析用に加工できるのもメリットです。データは持っているだけでは意味をなさず、比較や分析をすることで有益になります。
CSVデータは先に述べたように互換性が高く、多くのツールで活用することが可能です。その中でも分析ツールにインポートすることで、そのまま加工・分析することが可能になります。多くのデータはツールで活用するために整形し、そのツールで使えるよう加工する必要があります。
しかし、CSVデータであれば特にデータをいじることなく、そのまま管理し、そのまま活用することが可能です。
CSVデータダウンロードを廃止するサイトが増加傾向
メリットの多いCSVデータですが、昨今ではダウンロード機能を廃止するサイトが増加傾向にあります。CSVデータは互換性も高く利便性が高いメリットがありまするが、提供する側にとってはデメリットも多く、データの二次利用や不正利用を防止するために廃止の決断に至っています。
たとえば、不動産を扱うコンピュータネットワークシステムのレインズは、2020年にCSVデータダウンロードの機能を廃止しました。今後はこういったサイトが増加すると予想されます。したがって、WebサイトからダウンロードしたCSVデータを用いて商品検索をしていた方や、比較検討、データ分析をしていた方にとっては大きな問題になります。
CSVダウンロードの機能がない場合の解決方法
ダウンロードで取得していたCSVデータのダウンロード機能が廃止されてしまった場合、そのデータ収集をするにはどのような方法があるのでしょうか。ダウンロード機能がなくなっても、データを収集する方法はあります。
主な方法は2つ。「AIサービスを利用する方法」と、「スクレイピングを利用する方法」です。ここからは、データを収集する2つの方法を詳しく解説します。
AIサービスで膨大なデータを解析する
最新のAIサービスを使用すれば、CSVダウンロードと同様のデータを入手できます。AIサービスなら、調査している対象のサイトが更新しても、その都度データを収集する手間はありません。
さらに、AIサービスの場合は、分析したいテーマやターゲットとする個人に適した商品を提案してくれます。たとえば、レインズを利用している人々に対し、AIがビッグデータを解析して最適な物件を紹介します。ただし、Webサービスなので費用がかさむこともあるのがデメリットです。
スクレイピングでデータを収集する
スクレイピングでデータ収集する方法もあります。データを収集したい対象のサイトをスクレイピングをすれば、CSVで収集していたデータと同様のものを手に入れられます。
しかも、スクレイピングなら自身が欲しいデータのみに限定して収集できます。会社にとって不要なデータがない形でデータの取得できるので、CSVのダウンロードよりも効率的です。
データスクレイピングのデメリット
CSVデータのダウンロード機能が廃止されても、スクレイピングの技術があれば必要なデータ収集は可能です。
しかし、スクレイピング技術を取得するにはプログラミングの知識を必要とするため、経験豊富な人材を雇用する必要があります。知識なくスクレイピングを行うと日本の法律に触れてしまい罰せられるリスクも含んでいます。自社で行うには初期投資としての支出が多く、リスクも含んでいる点がスクレイピングのデメリットと言えます。
スクレイピングは委託も可能
データの分析は経営にとっては必要不可欠であり、CSVダウンロード機能が廃止されていく傾向にある以上、スクレイピングは有効的な解決手段です。
しかし、スクレイピングは特殊な技術であり、先に述べたようなデメリットもあります。そのデメリットを解決するには専門業者に委託することがコストパフォーマンスもよく、確実です。専門業者はもちろんその知識や技術が豊富なため、法律にも詳しく、少ないリスクで素早くデータを取得できます。もちろん一時的な費用はかかりますが、専門の人材を雇用するより手間もかからず、かかる費用は確実に安くなります。
まとめ
企業が運営しているサイトの多くには、CSVデータをダウンロードできる機能が備わっています。CSVデータは互換性も高く、あらゆるアプリやデータ分析をおこなうツールで保存と管理が可能です。ダウンロードに時間がかかることもなく、操作もシンプルでデータ自体に余計な装飾もないので使い勝手のよい状態で手に入れられます。
しかし、CSVダウンロードを廃止していく会社が年々も増加しています。そのため、今までCSVダウンロード機能を利用してきた企業にとってデータ収集が難しくなっています。取得したいWebサイトにCSVダウンロードの機能がない場合は、スクレイピングによって同様のデータを取得できます。
スクレイピングは、会社の目的に沿ったデータを分析しやすい形で入手する方法です。ただし、自社で行うとスクレイピングは時間と手間がかかり、特殊な技術であるため専門の人材を雇用する必要もあります。データ分析をして将来の売上向上を目指すのであれば、スクレイピング部分は専門の会社に委託して新規企画を練ることに集中しましょう。