
多くの企業がTwitter、Facebook、InstagramといったSNSマーケティングに取り組んでいます。しかし、ただ単にアカウントをつくり、投稿しているだけではその成果を出すことはできません。より効果的にSNSマーケティングに取り組むためには「SNS分析」が必要となってきます。そもそもSNS分析とはどんなものなのでしょうか?
本記事ではSNS分析の基本から、おすすめのサービス、またSNSマーケティング以外でも活用できるSNS分析の活用方法をお伝えします。
SNS分析とは
SNS分析とは、SNSで発信されるユーザーの声をリアルタイムで分析することで、ユーザーの生の声をつかみ、マーケティングに活かす手法です。また自社アカウントによる投稿も分析することで、その投稿が効果があるのかないのかを確認でき、次の施策に繋げることができます。
SNS分析の必要性
SNS分析は主にSNSマーケティングの施策をより効率的に行うために必要となります。
SNSマーケティングを行っていくうえで、PDCAは欠かせません。そのCheckの際にただ自社アカウントのインプレッションや拡散数を見ているだけでは十分な施策を打つことができないでしょう。
SNS分析を行うと、ユーザーの声をリアルタイムで確認しながらタイミングよく迅速にSNSマーケティングを改善していけます。また、競合他社のアカウントも同時に分析することができるため、競合に負けないSNSマーケティングの施策を打ち、集客につなげることができます。
おすすめSNS分析サービス9選
見える化エンジン

(参照:見える化エンジン)
幅広いSNSから指定した検索ワードごとにデータを収集し、テキストマイニングをすることでSNSデータを可視化します。さらにすでに社内にあるアンケート結果や売上などのデータを取り込み、SNS上の拡散状況と相関分析することも可能です。
初期費用60万円~と高めの設定にはなっていますが、SNS分析を重視して取り組みたい企業におすすめです。
BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長

(参照:BuzzSpreader Powered by クチコミ@係長)
キーワード入力だけで簡単に口コミ分析が行えます。国内最大級のデータを保有しており、様々な業界で1,000社を越える実績数もあり信頼性の高いサービスといえるでしょう。
分析方法も目的に合わせて利用できるよう複数あるので、SNS分析を多様な方面で活用したい企業におすすめです。
Social Analyst

(参照:Social Analyst)
データ収集・分析に特化したPigDataが提供するSNS分析ツールです。あらゆるSNSやブログからデータを取得し、必要な分析をカスタマイズしてツールに取り入れることができます。また、データアナリストからのコンサルティングサポートも無料でついており、安心して活用することができます。
無料トライアルがあるため、まずは無料でSNS分析をはじめたい企業におすすめです。
NETBASE

(参照:NETBASE)
日本語だけではなく50か国語に対応しているグローバルなSNS分析ツールです。
テキストだけではなく、SNS上のプロフィールや投稿画像も解析することが可能なため、自社製品がどのような人にどのような場面で使われているかを分析することもできます。
海外展開を考え、現地のニーズをリサーチしたい企業におすすめです。
social dog

(参照:social dog)
Twitterのみに特化し、Twitter運用を分析しながら行ってくれるSNSツールです。企業・個人合わせて30万件以上の導入実績があり、フォロワー管理・分析・投稿予約・自動DM機能などを備え、手間のかかるTwitter運用を効率・自動化してくれます。
主にTwitterでSNSマーケティングに取り組みたい企業におすすめです。
Social Studio

(参照:Social Studio)
Salesforceが提供するMarketing CloudのひとつであるSocial Studioはあらゆるソースからデータを取得し、顧客の声を分析することでSNSマーケティングを強化していきます。Salesforceが展開する他ツールとの連携することで顧客ひとりひとりにカスタマイズした対応をすることができます。個別対応することで効率的な広告をつくることもできます。
SNSマーケティングで効果の高い広告を作成したい企業におすすめです。
Insight Intelligence Q

マーケターが必要としている機能を搭載しているツールで、過去データやプロモーションを行う前後のデータを比較して分析を行うことができます。
初期費用0円とお手頃なので、ポジネガや関連語などのテキストマイニングによる可視化ではないマーケティングに取り組みたい企業におすすめです。
Keywordmap for SNS

(参照:Keywordmap for SNS)
Keywordmap for SNSはTwitter上のデータをノイズを除去した状態で必要な情報のみ収集し、特定のキーワードやハッシュタグに関連するデータを、短時間で多種多様な形式で集計、分析することができます。また、「感情分析AI」を用いて6段階に分けたポジネガ判定もできます。AIを用いることで、数値だけでは見えないインフルエンサーを探すことも可能です。
インフルエンサーを活用したSNSマーケティングを検討している企業におすすめです。
Social Insight

(参照:Social Insight)
ひとつのツール内で複数のSNSの分析、運用を管理することができます。また時間帯分析でどの時間帯が一番アクセスが集中しているのか、競合分析で競合他社のSNSでの国内・世界ランクなど条件を指定して分析することも可能です。
複数アカウントでSNSマーケティングを行っている企業におすすめです。
SNS分析のメリット・デメリット
メリット
- ①リアルタイムでユーザーの声を分析できる
SNSはリアルタイム性が高いため、「今」ユーザーが思っていることが反映されます。打ち出した施策に対しても話題になればすぐ反応を見ることができるので、キャンペーンなどの単発的な施策に対しても効果検証することができます。 - ②競合対策ができる
競合企業でSNSを活用している他社について調査することができます。競合他社が行っているSNSマーケティングの内容、また競合他社商品に対するユーザーの声を分析することで、自社の改善点や差別化したい箇所を見出すことができます。 - ③効率的なSNSマーケティングを行える
勘や経験に頼ってきたSNSマーケティングをデータに基づいた施策にすることで、属人化しない効率的に行うことができます。また、SNSマーケティング施策について考える時間も削減できるため、他のマーケティングに力を注ぐこともできます。 - ④商品開発やサービス改善に活かせる
SNSの匿名性によって、ユーザーは自由な発言をしているのでその投稿内容はよりリアルなユーザーの本音を捉えることができます。また顕在的なニーズだけではなく、潜在的なニーズも反映されるのでより消費者目線で商品やサービスの開発・改善ができます。
デメリット
- ①情報収集が難しい
SNSデータは量が膨大かつ1秒単位で更新されています。よって四六時中確認しなければなりませんが、人の手でデータを収集することは不可能と言えるでしょう。そのためSNSツールやサービスの活用が必須となります。 - ②正確なデータとは限らない
SNSのプロフィールは自己申告制のため正確性は低くなります。SNS分析では年齢、性別、居住地などを分けて分析できるものもありますが、その信憑性は曖昧であるため参考程度に考えることも必要でしょう。プロフィール以上の価値が投稿内容にあるため、主に投稿内容の分析を重視することが大切です。 - ③本当に聞きたいことの調査はできない可能性がある
SNSの投稿は自由な発言ができることで本音を聞き出せるのがメリットである一方、企業が本当に聞きたいことを投稿してくれるとは限りません。具体的にユーザーから聞きたい内容がある場合は従来型のアンケートを併用することで、より多くのユーザーの意見を反映した施策を打つことができます。
SNS分析を活かして企業の向上に
SNSがコミュニケーションの主流となっている時代に、マーケティングにおいてSNSを活用していくことは必須といえるでしょう。SNSからトレンドをキャッチすることで時代の流れに沿ったマーケティング施策に取り組むことも可能です。マーケティングだけではなく、リアルなユーザーの声を聞くことで競合調査や商品開発のリサーチにも役立てることができるので、あらゆる職種で活用ができます。
まずは自社のニーズを定め、それに合ったSNS分析ツールを検討してみましょう。
無料で始められるSNS分析はこちら