
2020年、新型コロナウイルスの蔓延で人々の生活はもちろん、ビジネスの在り方も変化してきています。そして新型コロナウイルスが収束する「アフターコロナ」となった時に元の生活に戻るとは限りません。そんな中、「ニューノーマル」という考え方が提唱されてきています。
本記事では、コロナの時代におけるニューノーマルとはなんなのか、今後のビジネスにどう関わってくるのかをご紹介します。
ニューノーマルとは
ニューノーマルとは、社会的に大きな変化があった際に生まれる新たな常識や常態のことを示します。これまでに2008年のリーマンショックの際に「ニューノーマル」が提唱されました。
今回の新型コロナウイルスも世界的な社会変化が起こっており、人々の考え方やビジネスの在り方はコロナ禍またはアフターコロナにおいてニューノーマルへの転換が求められています。
2020年コロナで起こった変化
働く場所の変化(在宅ワークなど)
コロナ禍になる前、多くの人が毎日オフィスに出勤するのが当たり前でしたが、緊急事態宣言が発令されてから在宅勤務が推奨されるようになりました。その結果、それほど業務に支障がないと判断した企業も多く、働く場所を選ばない働き方が広がっています。
取引先との関わり方(Web会議など)
在宅ワークが広がったことで取引先との関わり方も変化しました。打ち合わせは対面式ではなくオンラインシステムを利用したWeb会議が中心となっています。また、新規顧客獲得の場となる展示会の中止も相次いでいることから、オンライン中心の販売経路促進を行う必要性が出ています。
飲食店の営業形態(テイクアウトやデリバリー)
在宅ワークも難しく、外出や3密を避ける傾向になり一番大きな打撃を受けたのは飲食店です。店内での集客が難しくなったため、多くの飲食店がこれまで提供していなかったテイクアウトメニューを打ち出したり、デリバリーサービスを活用するようになりました。
ECサイトの積極的な活用
飲食店同様、対面式の接客を中心としてきた小売業界はECに力を入れるようになりました。消費者にとってもECの活用は不要不急の外出を避けるよい手段であるため、需要も高まっています。今後は外出せずに何でも購入できるシステムが求められるでしょう。
ウィズコロナ時代のビジネスにおけるニューノーマル
IT活用が当たり前に
リモートワークやWeb会議を行うためのオンラインシステムやクラウドの活用、ECの発展など、ビジネスにはITが今まで以上に欠かせなくなってきます。マーケティングにおいても同様に、デジタルマーケティングやオンラインイベントの活用、さらにそれを魅力的に見せるために市場調査をオンラインで行い、そのデータを活用するなど、競合他社との差別化を図る必要性があります。
SNSの活用
人々が外出しないため、SNSやオンライン広告などインターネットを活用してマーケティングを行う必要があります。SNSにはデマも多く、使い方を間違えると炎上しかねません。また、SNSはマーケティング活動だけではなく市場調査にも適しています。SNSの活用は企業にとって利点が多いので、炎上の危険性も考えながら、活用する前にしっかりと準備をしていくことが大切です。
アウトソーシングで業務効率化
働く場所がこれまでと違ったり、社会の変化に伴い新しいビジネスを始めることが増えてきます。それを社内のリソースだけでは対応できないことも多く、新たなリソースを作っていくには時間がかかります。ニューノーマルに対応するために、すでに知見を持った企業をアウトソーシングとして活用して効率よくビジネスを行う必要もあります。
ビジネスを見直してニューノーマルに対応
今回コロナ禍から始まったニューノーマルの時代ではデジタルへの対応、つまりDXへの取り組みや、効率よくビジネスに取り組んでいくためのアウトソーシングの活用が必要となってきます。コロナ禍で企業が抱えている問題を明確にすると、DXの促進やアウトソーシングの活用で解決することも多くあります。DXやアウトソーシングの活用はビジネススタイルを変化させ、大きく発展させるチャンスでもあります。しかし、DXやアウトソーシングを始めるには予算が・・・と思う企業も多いでしょう。いきなり大きなプロジェクトや事業を全てDXやアウトソーシングにするのはリスクを伴います。まずは小さな業務、例えば今行っていて手間がかかっている定型業務や情報収集を自動化することから取り組んでみるとよいでしょう。