
前回の記事でマーケティングに必要なスキルについてお話しました。
今回は、マーケティング業務に必要とされるスキルの中で多くの人が重視している「企画・立案能力」「データ分析能力」について、さらに考えてみましょう。
「企画・立案」って?

マーケティングにおける「企画・立案」は多岐にわたっています。
前記事で述べたように、「企画・立案」はマーケティングの流れの中でいくつかの段階に関わっており、単にアイデアを出すだけではなく、最初の目的を明確化するところから実行するまでの計画を含んでいます。
企画力とはクリエイティブなアイデアを「正しい情報」をもって「正しく伝える」ことでその目的を明確化させ、そのアイデアをもって「何ができるか」「何がかわるか」というゴールを他者にイメージさせることで人と組織を動かし、実際に行動することができる力です。
いきなり、「企画をしよう!目的を決めよう!」とするのではなく、目的を明確化するために、常にアンテナをはり、さまざまな情報を生活の中や仕事の中から吸収し続けることも「企画力・立案能力」を高めるには重要だといえます。
マーケティングに必要な「企画」のための「データ分析」
まず目的を明確化させることで、次に行うデータ収集につなげることができます。
膨大なデータから必要なデータを取得するために、目的の明確化は非常に大切です。
そして、収集したデータを集計、分析し、そのなかで必要な情報を抽出していきます。抽出した情報を統合し、最終的なマーケティング企画を立案・実行していきます。
計画
↓
データ収集
↓
データ分析
↓
情報の抽出
↓
価値の創出(企画立案、実行)
【Point】
マーケティングの企画を立案・実行するためには「データ収集⇒データ分析」が必須!
データ収集の方法
マーケティングに必要なデータ収集方法は「プライマリーデータ収集」と「セカンダリーデータ収集」の2種類あります。
プライマリーデータとは
自社で企画、収集するアンケートや自社システムからのデータ
<プライマリーデータの特徴>
- データを集めるのに時間と費用がかかる
- 目的、企画がしっかりしていなければほしいデータが手に入らない

セカンダリーデータとは
ネット、辞書、官公庁が公表しているデータ等、すでに他人が収集したデータ
<セカンダリーデータの特徴>
- すぐに手に入るため時間と費用が節約できる
- 他人が別の目的で収集したデータのため、確実にほしいデータと一致するとは限らない

プライマリーデータの収集には時間と費用がかかるため、収集する際には目的・企画をしっかりと整えてから行いたいところです。
セカンダリーデータは「プライマリーデータを収集するためのデータ」としても役立ちます。
セカンダリーデータを集めることによって、
- 具体的なデータのイメージがわく
- どのようなデータを収集できるかわかる
- どのようなデータが必要か明確になる
例えば、セカンダリーデータの情報が古いのであれば、最新のものを手に入れる必要があります。他にも、セカンダリーデータでいくつかのエリア情報を入手できたが、全国の情報が必要な時にはそれ以外のエリアの情報を収集する必要があります。
セカンダリーデータでのみで必要な情報が収集できる場合もありますが、それだけは足らなかったところをプライマリーデータで補っていくことで、マーケティングに必要なデータを手に入れることができるでしょう。
【Point】
効率よくデータ収集するために、プライマリーデータとセカンダリーデータをつかいわける!
セカンダリーデータを効率よく集めるために
ではまずセカンダリーデータから!とはじめるにも、すでに存在しているとはいえ、世界中にあふれている膨大なデータをひとつひとつ手で集めることは大変です。
少しでも早く、正確にセカンダリーデータを収集するために、RPAは用いられています。
一度設定すると自動で繰り返し作業を行ってくれるロボットを活用して、より効率的にデータを収集し、マーケティングに活かしていきましょう。