
近年、業務改革に伴いRPAはますます浸透してきています。多くの企業がRPAツールを導入し、そのツールは会社独自で開発したものであったり、既存のツールを導入したりと様々です。 是非うちでも!と、本格的にRPAのことが気になっている方も多いでしょう。しかし、RPAの導入はお金がかかるから会社の稟議を通すのが大変、導入して失敗したら・・・なんて不安もあるかと思います。 そこで今回はお試しも含め、無料でつかえるRPAツールを集めてみました。
無料のRPAツールを徹底比較!
プログラミング 知識の必要性 | 対応 言語 | 対応OS | 利用条件 | 有料版 | |
---|---|---|---|---|---|
UiPathコミュニティ エディション | △ | 英語 / 日本語 | Windows 7 以降 | あり | ○ |
RPA Express | △ | 英語 | Windows (64bit) | なし | ○ |
MACRO MAN | △ | 日本語 | Windows 7 以降 | なし | 有料 サポート |
Robotic Crowd Agent | なし | 日本語 | Windows / Mac | なし | △ クラウド版 |
各無料RPAツールの特徴
UiPath コミュニティエディション

(引用:UiPath)
- UiPathの無料版
- 基本構成は有料のUiPathと同様にプログラミングコード不要でRPAを利用できる。
- 利用できるクラウドソフトがOrchestrator Community エディションとなり、接続できるロボット数は2台。その2台のロボットを実行したり、スケジューリングしたりできる。
- 対象は個人または年間売上500万米ドル以下の中小企業、NPO法人、教育・研究機関のみ。
- サポートはユーザー間のフォーラム上のみ
利用できるユーザーに限りがあるものの、ユーザーインターフェイスもよく、RPAの機能としては十分満たしていると思います。企業はトライアル版を期間限定で利用することも可能です。
RPA Express

(引用:RPA Express/)
- イメージ認識だけではなく、Xpathによるオブジェクト認識も可能だが、少し技術的な知識も必要
- RPAはIEや独自ブラウザのみ対応のものが多いが、ChromeやFireFoxとの相性もいい
- スケジュール稼働などの管理機能がついている(無料版は他デバイスとの連携は不可)
- 容量が非常に大きいのでダウンロードする際には空き容量に注意
- 有料版ではOCRや機械学習を活用した機能が使える
なにより完全無料!というところがいいですね。日本語にはまだ未対応のため、使用する際にはプログラミング知識含め少々勉強する必要がありそうです。少々重たくてダウンロードに時間がかかるのは難ですが、将来はAIとの連携も考えているとのことなので、より高度な作業を求める場合にはよさそうです。
MACRO MAN

(引用:MACRO MAN)
基本的なPCの定型作業の自動化が可能
- データ入力
- データ集計と分析
- データ照合
- メール受信・送信
- 情報検索、各種通達メールの送付
- 導入サポート、スポット派遣などサポートは有料
2018年11月6日、正式版配布開始。 キャッチーなキャラクターと導入前からのサポートが魅力な国産RPAです。サポートは有料ですが、導入自体は無料なので、多少のプログラミングの知識があればすべて無料で利用することも可能そうです。
Robotic Crowd Agent

(引用:Turorial Inc.)
- Chrome拡張機能
- クラウドRPAソフト「Robotic Crowd」と連携可能
- レコーディングから登録までボタンを押すだけで操作可能
- Webページ上で行う一通りの操作に対応
完全無料で使えるChrome拡張機能版として2019年6月にリリースされました。単体での業務自動化が可能ですが、クラウド版と違い、実行中はブラウザをアクティブにしておく必要があります。単純な操作でCSVファイルやGoogleスプレッドシートと連携した業務も手軽に行えます。
無料RPAツールの選び方
無料RPAを選ぶ基準として、簡易さや特徴がそれぞれ違うので、導入の際には注意が必要そうです。日本語対応、英語対応などのサポート面はもちろん、どこからどこまでが「無料」であるかを考慮し、「何を」「どうして」自動化したいのかを考えてから導入することが大切です。
もし、自動化する業務が「データ収集」だとすれば、RPAである必要がありません。「スクレイピング」の技術を使えば、RPAより安く業務効率化を計ることができ、注目されています。RPAより手軽にはじめられるツールも多いので、チェックしてみましょう。