
働き方改革のひとつとして注目を集めているRPAとAI(人工知能)。両者は私たちの生活・仕事において様々な場面で活躍しているテクノロジーとして世間をにぎわせているホットワードです。
RPAもAIもロボットです。どちらも業務を自動化してくれ、人間の代わりに働いてくれます。その違いはどこにあるのでしょうか?徹底的に分析してみました。
RPAとは
Robotic Process Automationの略で、繰り返し行ったりマニュアル化できている業務のルールをロボットに教えることで、そのルールに従ってロボットが自動的に行ってくれます。ロボット自身で判断してエラーを発見したり、修正したりすることはありませんが、データが膨大であったり、反復作業を正確に行うことができます。
主に「ホワイトカラー業務」と呼ばれるオフィスでのPC業務を自動化することができ、正しくルールを教えることで長時間労働対策などに役立っています。
できる業務例
- データ入力、集計
- 書類作成(リスト、見積書など)
- メール自動配布
- Webからの情報一括収集
- データ一括ダウンロード
Point RPAは決められた作業をひたすら行うことができる!
AIとは
Artificial Intelligenceの略。データベースにストックされた情報をもとにロボット自身が自分で分析し、判断することができます。また、大量のデータを分析した結果を次の判断に活用するなど、学習機能を備えています。
主に、「画像認識」「音声認識」「自然言語処理」「自動生成」といった機能を持ち合わせており、蓄積したデータ次第で様々な分野で活躍しています。
できる業務例
- カスタマーサポート(自動チャット返信、メール返信)
- アクセス解析の自動化
- 手書きの文字の読み取り、文書化
- 画像認識によるカテゴリー分析、購買予測
- 将棋中継
- 自動運転
Point AIは与えられた情報をもとに次の行動を考えて実行する!
RPAとAIを組み合わせて利用する
上記で述べたそれぞれの特徴どおり、RPAには自分で判断する機能は持ちあわせておりません。しかし、AIと組み合わせることで、AIが判断したデータをもとにRPAが作業したり、RPAが作業したデータを取り込んでAIが分析したりと相互に作業を助けることができます。これにより、人が時間をかけて行っていた膨大な作業をより的確に、かつ効率的に行うことができるでしょう。
RPAもAIも導入には膨大な資金が必要です。しかし今、安価なものや無料で使えるRPAも出てきているので、今後の業務効率化に向けてためしてみてはいかがでしょうか?