
以前ブログでEC市場規模が拡大し続けていること、その中でもamazonがブランド総合力が高く、EC進出するのに役立つ専用のツールが多くあることをお伝えしました。
もちろん、日本に住んでいるかぎり日本のネットワークを使うことが簡単でしょう。しかし、amazonに関してはアメリカでもその利益を得るチャンスが多いにあります。
amazon輸出って?
その名のとおり、日本で購入した製品を海外amazonで販売することです。
なぜわざわざ海外のamazonで・・・?と考える方もいるかと思いますが、その理由はいくつかあります。
- 市場規模の違い
アメリカのEC市場規模は約5倍。もちろん出品者も出品数も日本のamazonよりも多いのでライバルが多く難しいのでは・・・と考える人もいるかと思いますが、人口も日本の2.5倍つまり購入者も多いため売り上げるチャンスはたくさんあります。
- 日本製品人気
日本製品は世界中で品質の良さが認められているため、人気です。訪日外国人が増え、多くの消費をしていく一方、日本に来ることが難しい外国人はネットで日本製品を求めています。
- 外国語不要
amazonで出品するために商品登録・管理をする「Amazon Seller Central」はamazon.com(北米Amazon)で出品者登録をしても日本語で使うことができます。もちろん、新商品を登録する際には英語で商品説明を書かなければいけないこともありますが、最近はネットの無料翻訳ツールも充実しているため難しくはないでしょう。
商品選定を極めよう
amazon輸出をする際に大切になってくることは商品選定です。
せっかく出品しても、売れないのでは意味がないですよね。日本のamazonに出品する際に役立つツールはいくつかお伝えしましたが、これらは出品してからの商品管理に役立てることはできますが、商品リサーチツールとは少し違います。
さまざまなところで「amazon輸出で売れる商品はこれだ!」と書いてありますが、それらの商品はすでに多くの人が同様の商品を売っていて、競争率が高い可能性があります。
amazon輸出をするためにはアメリカのamazonに対応したリサーチツールがあるので、それらを用いることで、他の出品者に差をつけた商品を見つけることができるでしょう。
amazon輸出に役立つ商品リサーチツール
Jungle Scout

(引用:Jungle Scout/)
Jungle Scoutはアマゾンの商品リサーチに特化したツールで、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、インド、イタリア、メキシコのみのマーケットプレイスに対応しています。
Web APP版とChrome拡張版の2種類があり、それぞれ必要な機能や容量に応じて価格が設定されています。
Web APP版では、ASINごとに販売個数の追跡やセラー人数、ランキングなど細かく項目を絞って商品検索をすることができます。また、aSINや特定のキーワードにかかわるキーワードとそのボリュームを知ることもできます。
Chrome版では、ASINごとの追跡はもちろん、amazonのページに予測販売戸数と利益を直接表示することが可能となります。
商品グループをつくることで、商品の追跡を比較しながらリサーチができるのも、Jungle Scoutならではのよい点です。
Unicorn Smasher

(引用:Unicorn Smasher)
ちょっとJungle Scoutをはじめるには予算が・・・という方におすすめなのがUnicorn Smasher。Unicorn SmasherはChrome拡張機能であり、無料で使うことができます。ただし、対応しているマーケットプレイスはアメリカとイギリスのみです。
Jungle Scoutと同様にリアルタイムデータを取得し、ランキング、レビューなどの詳細データを知ることができます。ただ、見積機能はJungle Scoutと比べると精度が劣りますが、無料なので簡易的に商品リサーチを・・・とスタートアップにはよいツールです。
egrow

(引用:egrow)
egrowはChrome拡張機能のひとつで、日本のマーケットプレイスでの使用はできませんが、アメリカ、ドイツ、インド、イタリア、イギリス、フランス、オーストラリア、スペイン、トルコ、ブラジルと11か国で使うことができます。価格は容量に応じて無料~$18で使うことができます。
毎日アマゾン商品のデータにアクセスし、項目で絞り込むことで、販売率のよい商品を見極めることができます。また、それらをグループごとに保存し、数値で比較をすることもできます。
Keepa

(引用:Keepa)
KeepaはChrome拡張機能のひとつで、無料で使うことができ、日本・アメリカのamazonマーケットプレイス両方に対応しています。Keepaを導入すると、amazonの商品ページにその商品のランキング、価格の変動がグラフとしてみることができます。表示するグラフの項目や期間を選択することができ、その変動を見ることでその商品の売り上げ傾向を把握することができます。
世界進出はamazonから
日々進化していくインターネット、プラットフォームのおかげで海外進出は容易となってきています。特にamazonはシンプルな構造で、世界中で利用されているプラットフォームであるため、初めて輸出を始める人でも取り組みやすくなっています。そのため多くの日本人がアメリカのamazonで売り上げを伸ばし、ビジネスを広げています。
充実したツールは英語のものが多いですが、使い方を覚えてしまえば難しい仕様ではないため、世界進出を考えている方はamazonから挑戦してみてはいかがでしょうか?