
Jungle Scoutで商品データを集め、販売傾向を知るには「Product Database」と「Product Tracker」が有効に使えることをお伝えしました。
これら2つの機能はamazonから得られるデータを直接的にみて主に相乗り出品するための商品選定に活かすものですが、新規商品登録を検討する際にはデータの見方が少し難しい気がします。
もし、あなたがamazonに新規商品の導入を検討している場合、Jungle Scoutには「Niche Hunter」という機能があります。
Niche Hunterは先の2つの機能にもある「LQS」のようなJungle Scout独自のアルゴリズムによる数値から、まだ市場が満たされていない「穴場キーワード」やその関連商品を上位5~10商品ほど抽出することで、新規商品をamazonに新規参入させられるで販売できる可能性を示します。
目次
Niche Hunterが抽出する「穴場キーワード」とは?
Niche Hunterが最終的に提示してくれるものは「まだ満たされていない市場」です。
amazonには多くの商品、多くの競合がいます。その中でもそれなりに需要はあるが、ページのクオリティが低かったり、競合が少なかったりするため、これから新規参入しても販売できる可能性がある市場をNiche Hunterは提示してくれます。
「穴場キーワード」はそういった市場を表すキーワードで、販売獲得できる見込みの可能性があるキーワードです。
Niche Hunterにある独自のフィルター
Niche HunterもProduct Databaseと同じように、マーケットプレイス、カテゴリなどを絞り込んで、それに合った穴場キーワードを表示します。Niche Hunterには独自のフィルター属性があるので、紹介します。
Average Units Sold

穴場キーワードに関連する上位商品の平均売上数を示しています。この数値が高いほど、販売機会の多い商品群のあるキーワードといえます。
Average Price

穴場キーワードに関連する上位商品の平均価格です。販売しようと考えている商品群の価格帯を絞り込むことができます。
Opportunity Score

穴場キーワードに対して、「需要」と「競争率」、また「LQS」の数値を組み合わせ、Jungle Scout独自のアルゴリズムから算出した販売機会の高さを示す数値を示しています。この数値の低いものは需要が低かったり、すでに販売している競合他社た多かったりと、新規参入が難しい商品群が含まれるキーワードとなります。
Competition

穴場キーワードに対する上位商品群のレビュー数をJungle Scout独自のアルゴリズムで算出し、競合の力を競争率として表した数値です。この数値が低い商品群が含まれるキーワードの方が、販売機会の多いキーワードとなります。
Word Count

穴場キーワードに何語の単語が含まれているかを1~4語の間で絞り込むことができます。1~2語だとメインキーワードのみが出てくるため、検索ボリュームの高いキーワードとなります。また、3~4語だとロングテールキーワードとなり、検索ボリュームは少なくても、検索の意図が明確なため、競争率が低いキーワードとなります。
Niche Hunterで穴場キーワードを検索
上記のフィルターを用いて、実際に穴場キーワードを検索してみます。

今回はProduct Databaseの時と同様にカテゴリを絞り込み、Average Units Scoreを300以上、Average Priceを$18以上、Opportunity Scoreを5以上、Competitionを8以下にして、需要、売上もそこそこあり、競合も少なめの穴場キーワードが表示されると思います。
Product Databaseの時と同様、含みたいキーワードも検索項目にあるので、今回は「japanese」を含む穴場キーワードを検索しました。

この検索は右上の「Save Filter Set」で保存し、「Load Filter Set」で再度読み込むことができます。

今回の検索の結果、412件の穴場キーワードが表示されました。(2019/4/16時点)
穴場キーワードの行に平均価格、カテゴリ、平均販売数、競合率、LQS、販売機会の高さ、それぞれの数値が表示されています。

いくつか見ていくと、それぞれの項目に色がついています。これは
緑:良い
黄色:まあまあ良い
赤:悪い
と、数値をもとに色で参入しやすいかどうかの可能性を示しています。
つまり、すべて緑色の穴場キーワードに関連する商品は新規参入できる可能性が非常に高いといえます。

穴場キーワードのひとつをクリックすると、関連商品が上位5~10個ほど表示され、それぞれの商品の詳細を見ることができ、また、右側にある+ボタンからProduct Trackerに保存することもできます。

また、「Niche Data」としてこの穴場キーワードに対する総評、ヒントを見ることができます。
新商品ページを作成する前にNiche Hunterを
相乗り出品ではなく、新規商品をamazonにリストアップするのはその商品自体のデータがないため、難しく感じてしまいます。しかし、Niche Hunterを使うことで、その商品自体のデータではなくとも、その商品が「穴場」を攻めることができるかどうかを関連する商品のデータ群から知ることができます。
データは直接的ではなくとも、分析することで結果として役立つことも多いので、データがない、と諦めないで収集できるデータから考えていくことも大切です。