
近年AIの発展は目覚ましく、生活やビジネスに多く活用されています。そんな中、「ChatGPT」
というチャットAIが話題を集めています。
本記事では、ChatGPTの使い方からうまく使うコツまでご紹介します。
ChatGPTとは
ChatGPTとは、人工知能を研究する非営利団体OpenAIが開発し、2022年11月にリリースしたAIチャットサービスです。リリースから5日間で100万ユーザー超え、世界中から注目を集めています。WebサイトやChatGPTのダッシュボードは英語ですが、日本語で質問すると日本語で回答されます。
ちなみに、ChatGPTに「ChatGPTとは?」と質問したら以下のような回答が返ってきました。

料金形態
ChatGPTは基本無料で利用できますが、利用者数が急増したことで一時的にサイトが利用できないなどの負荷がかかっています。そのため、質問に回答できなかったり、入力画面が表示されないなどのエラーが発生する事態が起きています。そこで、2023年2月1日にサブスクリプション形式による有料版の「ChatGPT plus」($20/月)が登場しました。
基本的な機能は今のところ同じですが、ChatGPTとChatGPT plusの違いは以下のようです。
- ピーク時でもChatGPTへのアクセスがスムーズ
- 応答時間の短縮
- 新機能と改善点への優先アクセス
ChatGPTの始め方
ChatGPTはアカウント登録すれば誰でも無料ではじめられます。しかし、全て英語表記のため、ここでは画面キャプチャでその手順を簡単に説明します。
OpenAIのページから「TRY CHATGPT」をクリック

新規で登録するので、SignUpをクリック

登録方法は「メールアドレス」「Googleアカウント」「Microsoftアカウント」の3種類ありますが、今回は「メールアドレス」での登録方法をご紹介します。

メールアドレス、任意のパスワードを入力して「Continue」ボタンをクリック

確認メールが送られてきますので、自身のメールをご確認ください。メールが送られてこない場合は「Resend email」をクリックしてください。

確認メールの「Verify email address」をクリック

名前を登録します

電話番号を登録します。この後登録した電話番号に認証番号が送られてくるので、固定電話ではなく携帯電話の方がよいでしょう。

あとはSMSで送られてくる認証番号を入力すればアカウント登録完了です。
サインインすると使い方等のポップアップがでてくるがすべて「NEXT」で大丈夫です。
スマートフォンで登録
ChatGPTはスマートフォンでも利用可能です。アカウント登録方法はPCと同じなので上記を参考にしてみてください。
ChatGPTの使い方
ChatGPTは文字ベースの投げかけに対してかなり正確に答えを出してくれます。
今回は単純な質問、文章の作成、ソースコード、の作成をしてみました。
ChatGPTに質問してみた
OpenAIのWebサイトからログイン後、ChatGPTのダッシュボードが表示されます。中央下にあるテキストボックスに質問を投げかけます。

5秒ほどで回答が出されました。(ちなみに2019年5月23日は弊社インディゴデータの設立日です)

もっと難しい質問をしてみました。
こちらも5秒ほどで回答が出されました。計算も得意なようです。

文章問題もお願いしてみました。

こちらは問題文を読み違えたようです。まだ細かく日本語の問題文を把握するのは難しいのかもしれません。
ちなみに、主観性が求められる問いへの答えは濁されました。

ChatGPTで文章を作成してみた
質問と同様に、どのような文章を作成してほしいかをテキストボックスに入力します。
今回は、商品購入お礼メールを作成してもらいました。

単調な文章ではありますが、丁寧で正確なものができあがりました。
次に、「SEOを意識したブログの構成案」もお願いしてみました。

タイトルをはじめ、読者がどんなことだと興味をもつのか、まで提示してくれました。
ChatGPTでブログ自体そのものも書けそうな気がします。
ChatGPTでプログラミングしてみた
ChatGPTはプログラミングコードを生成することもできます。
今回は弊社サイト「PigData」のブログ一覧ページからタイトルのみをPythonを用いてスクレイピングするコードを生成してもらいました。

Pythonで使うライブラリの紹介から、スクレイピングのコード例まで詳しく教えてくれました。
スクレイピングに関してはChatGPTのコードのみでは法律にふれる危険もあるので、プログラミングの知識やスクレイピングの知識がない場合は注意が必要です。
ChatGPTを活用するコツと注意点
ChatGPTを活用すればGoogleで検索するよりも早く正確な回答が得られる場合もあります。しかし、単に利用するだけではその良さを引き出すことはできません。ここではChatGPTをうまく活用するコツをお伝えします。
細かく指定する
ChatGPTは単純な投げかけでも答えを出してくれます。その投げかけが詳細であればあるほど、提供してくれる回答も精度が上がります。例えば、「おいしい唐揚げのレシピ」ではなく、「15分でつくれるプロの中華料理人がつくる醤油味の唐揚げレシピ」など誰が提供しているどんな情報なのか、など入れるとより精度の高い情報が得られます。
あくまで参考として利用する
ChatGPTで得られた回答をそのままビジネス等に活用することは危険です。ChatGPTはインターネットから得た「確率の高い」回答を出しているだけのため、インターネット上で間違った情報があふれた内容の場合はそのまま間違った内容を提供します。特にビジネスで活用する場合は提供された内容をいったん吟味する必要があります。
最新の情報ではないことを理解する
ChatGPTは現在(2023年2月)、2021年までの情報しか公開されていません。そのため、2022年以降の情報に関しては回答することができず、最新の情報を得るためには自分でGoogleなどのWebサイトで調べる必要があります。
ChatGPTで起こるエラーと対策
ChatGPTを使っていると時々エラーが発生します。エラーが起きた際の対策をいくつかご紹介します。
「An Error Occurred」エラー
ChatGPTを使用していると、回答が得られずこのようなエラーがでることがあります。
An error occurred. If this issue persists please contact us through our help center at help.openai.com
訳:エラーが発生しました。この問題が解決しない場合は、ヘルプセンター(help.openai.com)にお問い合わせください。
原因ははっきりとしていませんが、おそらく多くのユーザーが一度に利用しているため発生するサーバーエラーだと思われます。そのため、有料版にすれば優先的に利用することができるため減るエラーですが、無料で使い続ける場合は一定の時間を置いてリロードするとよいでしょう。
ちなみに、無理難題と思われる投げかけをした際にも
An error occurred. Either the engine you requested does not exist or there was another issue processing your request. If this issue persists please contact us through our help center at help.openai.com.
訳:エラーが発生しました。要求されたエンジンが存在しないか、またはリクエストの処理中に別の問題が発生しました。この問題が解決しない場合は、ヘルプセンター(help.openai.com)にお問い合わせください。
と出ました。この場合は投げかけ内容を改める必要があるでしょう。
(ちなみにこの日本語訳もChatGPTに作成してもらいました。翻訳も得意そうです)
ChatGPTの回答が途中で切れる・止まる
ChatGPTの回答が途中で切れたり終了してしまう場合があります。これは回答の文章が長い時に発生しがちです。その際は改めてテキストボックスに「続き」と入れると続きの回答が得られることもあります。
他にもいくつか考え得るエラーがありますが、たいていは入力内容を変えたり、時間がたてば解決することが多そうです。
まとめ
ChatGTPは2022年11月にリリースされた精度の高いチャットAIです。その使い方は単純なため、誰でも使うことができるでしょう。すでに企業としても取り入れると宣言しているくらいビジネスでの活躍も期待されています。一方でまだエラーも多く、情報も最新ではないため、安易に全ての情報を信頼してはいけません。
現在Web上にある最新の情報を知りたい場合にはスクレイピングが有効的です。最新の情報を活用したい場合にはスクレイピングと分析を検討してみるとよいでしょう。