コロナの影響を受け、飲食業界ではデリバリーやテイクアウトに対応する店舗が増えて来ました。食べログ、ホットペッパーグルメ、Rettyなど多くの飲食店サイトが、デリバリー・テイクアウト対応店舗の特集ページを設立したり、対応店舗にマークをつけていたりという取り組みが行われています。
(参照：hotpepperテイクアウト特集)
(参照：食べログテイクアウト特集)
このような取り組みは消費者にとって大変便利な機能ですが、デリバリーサービスを提供している企業や飲食店情報をまとめているサイト運営会社などにも活用できることを知っていますか？
飲食店サイトの店舗情報を活用してできること
- 効率よく確実な営業ができる
多くの飲食店サイトでは、各店舗のページにテイクアウトの有無が記載されています。テイクアウトを対応している店舗のみを知りたい場合は、各サイトが提供している対応店舗の特集ページからも分かりますね。
このようなデータをリスト化して活用することで、デリバリーサービスを登録してもらうために営業をかけることが可能です。 - 飲食店の情報サイトとデータを連携
テイクアウト・デリバリー対応の店舗情報をまだ可視化できていない飲食情報サイトや、特集ページを新たに作りたいと考えている方もいるでしょう。例えば、食べログでは毎日「本日テイクアウト可能」というように、今日テイクアウトができるかどうか一目で分かるステータスがついています。
このような毎日変わるデータをリアルタイムで取得し、サイトにデータを連携させて運営することができます。 - デリバリー対応店舗の競争率を把握して提供内容を改善
デリバリーを対応している店舗が自分の店の周辺にどのくらいあるのか、どのような料理ジャンルのお店が多いのか、営業時間はどのくらいなのか、などの競合情報は飲食店経営において大変貴重な情報です。
このようなデータが分かれば、テイクアウトできるメニューを変更したり、営業時間を伸ばすことの検討にも繋がるでしょう。
このようにグルメサイトの飲食店データを活用することで、サービスを提供する側にも沢山のメリットがあります。
では、このデータはどのように取得すればいいのでしょうか。
飲食店サイトの店舗情報をWebスクレイピング
WebスクレイピングとはWebサイトのデータを一括で取得する技術のことを言います。
ここでは、Webスクレイピングを用いて飲食店サイトの情報を最大限に活用する方法をご紹介します。
飲食店サイトからデータ収集
食べログ、ホットペッパーグルメ、Rettyなど、飲食店情報が分かるサイトからデータを収集します。店名、住所、テイクアウト・デリバリー対応の有無など、店舗毎に掲載されているデータは全て取得可能です。エリアや価格帯ごとにデータの分類もできます。
テイクアウト・デリバリー対応店舗の有無を可視化
Webスクレイピングで得た膨大な飲食店情報から、現在テイクアウト・デリバリーに対応している店舗とそうでない店舗を一目で分かるように整形します。
取得サイクルを設定
毎日店舗の状況は変化しています。昨日までテイクアウトをしていた店がサービスを停止したり、今日からいきなりデリバリーを始める店もあるでしょう。このように日々変わっていくデータを察知するため、取得する頻度を指定し、長期的なサービスの運用に活用することができます。
サイトへの連携
飲食店サイトの情報をいちいち手作業で更新しなくても、Webスクレイピングしたデータを運営サイトと連携し、自動的にアップすることができます。運営する手間が省けることや、正確なデータをユーザーに提供できるのは嬉しいポイントです。
こんな状況の今こそ、データ活用が大切
今回は、飲食店サイトから店舗情報をWebスクレイピングしてデータを活用する方法をご紹介しました。
コロナウイルスの影響で、普段の生活ができない今こそ、飲食業界にとっても消費者にとっても有益な取り組みをしていきたいですね。
⇒飲食店、アフターコロナに向けてやるべきこと
株式会社インディゴデータが開発したWebサイト監視ツール「TOWA」を活用すれば気になるWebサイトに変化が発生した際に通知してくれます。競合サイトの情報変動を把握することで、その変化への対策や自社の新たな施策につなげることができるでしょう。
