
日本は田舎の土地にも一定の需要があり、予想外の値段で売れることもあります。あまり田舎の土地は活用されないというイメージがあるかもしれませんが、内容次第では十分な値段がつくのです。
ただ、需要があり活用できる土地を見つけ出すハードルは高くなっています。今回は田舎で値段のつく土地はどのようなものであり、見つけたり売却するにはどうすれば良いかを解説します。
田舎の土地の需要
最初に田舎の土地は需要があるのかどうか理解しておきましょう。
土地の需要は限られる
田舎の土地も一定の需要はありますが、その需要には限りがある状況です。一般的には、田舎よりも都会が人気です。そのため田舎の土地を都会の土地と比較すると、どうしても見劣りしてしまう状況です。
ただ、都会が人気である反面、田舎での生活を求めている人もいます。都会は人が多く疲れやすいため、あえて田舎での暮らしを求めるのです。
このように田舎での生活に一定の需要があるため、田舎の土地にも一定の需要があります。しかし、このような一部の需要に偏っていることは理解しておきましょう。
住居向け需要は少ない
土地の用途はさまざまありますが、住宅向けの需要は限られています。上記でも触れたとおり、一般的には都会へ出る人が多いため、住宅の需要が限られているのです。
ただ、古民家の需要が高まるなど、まったく需要がないという状況ではありません。住居として利用するか、別の用途として利用するか見極めることが大切です。
地域を活かした需要が増加
田舎の土地は、地域の特徴を生かしたエリアで需要が高まっています。例えば、自然を活かしたエリアならば、自然派のカフェや雑貨店などの需要があるのです。
このように何かしらの特徴があれば、それを活かして土地の活用ができます。何の特徴もない田舎の土地は、どうしても需要が少なくなりますが、特徴さえあれば活用できるでしょう。
田舎の土地の値段を調べる方法
土地は値段を調べてから売買することが大切です。田舎の土地は以下の方法で値段を調べてみましょう。
田舎の土地の値段を自分で調べる
土地の値段は自分で調べることが基本となります。一般的に土地の価格は流動的であるため、必要なタイミングで最新の情報を収集できた方が良いでしょう。情報収集はいくつものやり方があります。そのなかでも手軽なのは、インターネットの土地や不動産の情報サイトで検索することです。しかし、あふれる情報網の中から、どの土地がお得な価格で販売されているかはなかなか判断がつかないところです。ツールやサービスを活用し、情報を収集・整理できるようにしましょう。
不動産会社へ問い合わせる
田舎の土地を含めて、不動産会社は大量の情報を有しています。問い合わせしてみることで、ある程度の情報収集ができるでしょう。特に、田舎でもエリアに特化した不動産会社に問い合わせれば、細かな情報を得られるはずです。
専門的な取引の情報は、その道の専門家に相談することで情報を収集できます。田舎でも、専門的な不動産会社はいくつもあるため、管轄している不動産会社に問い合わせてみましょう。
田舎の土地を売る方法
田舎の土地を売る方法は大きく分けて2つ考えられます。
不動産屋へ仲介を依頼
田舎の土地を売るためには、そのエリアを扱っている不動産屋へ依頼する方法が無難です。土地の売買は、不動産屋が専門的に扱っているため、プロに任せると良いでしょう。売却が成功するかどうかは、依頼する不動産屋に左右されるといっても過言ではありません。
なお、田舎の土地を売却したいならば、専任専属契約など不動産屋の利益になりやすい契約を選択しましょう。高いモチベーションで、効率よく買主を探してもらえます。
不動産屋へ買取を依頼
不動産屋に仲介してもらうのではなく、買取してもらう方法があります。不動産屋以外に土地を活用したい人を見つけるのではなく、不動産屋そのものに土地を買い取ってもらう方法です。
直接、不動産屋が買い取るため、短期間で土地を現金化できます。ただ、相場よりも価格が低くなりがちであるため注意しなければなりません。また、田舎の土地をすべての不動産屋が買い取ってくれるとは限らず、依頼先を探すのに苦労する可能性があります。
土地を売却する時の注意点
土地を売却する際には注意点もあるため、必ず以下を意識しましょう。
土地の成約価格は下がりやすい
田舎の土地を売買する際には「売り出し価格」と「成約価格」を理解しなければなりません。売り出し価格は売主が希望する価格で、成約価格は実際に売買が成立した際の価格です。一般的に、売り出し価格よりも成約価格は下がりやすいため注意が必要です。
多くの取引で価格が下がってしまうため、買い手が見つかりにくい土地は、なおさら値引きが必要になるかもしれません。必要以上に高額に売り出すのではなく、適切な価格で売り出すように注意しましょう。
相場を調べる
上記で解説したとおり、田舎の土地の値段の相場を調べておくことが大切です。相場からかけ離れた値段を設定しても、スムーズに取引できなくなってしまいます。
特に田舎の土地は、買い手が見つからないことから待ちきれず「値段を下げてしまいたい」と考える人が多いようです。しかし、相場の価格であれば売却できる可能性は十分にあるため、その金額を理解して過度な値引きには応じないように注意します。
売却までには期間を要する
一般的に土地の売買には、3ヶ月から6ヶ月必要だと考えられています。買主を探すまでに時間を要し、そこから各種手続きでさらに時間を要するのです。
ただ、田舎の土地はそもそも買主が簡単に見つかりません。そのため、一般的な土地の売買よりもさらに時間を要すると考えるべきです。売買が成立して、入金されるまでのことを考えると、さらに時間がかかる点には注意しましょう。
資産として価値が残りやすい不動産の特徴
不動産はどのようなものでも価値が高いわけではありません。内容によっては、価値が失われてしまうこともあります。どのような不動産であれば、価値が残りやすいのが解説します。
立地が良い
不動産の立地がよく利便性が高いならば、資産価値が高く保たれます。「田舎の土地は立地が良くない」と考える人が多いかもしれませんが、相対的に立地が良ければ十分です。
例えば、田舎の不動産でも比較的大きな駅の近くにあれば、価値が残りやすくなります。利便性が高いため、極端に価値が下がることもないでしょう。スーパーやコンビニ、病院など生活に関連するものが多いエリアも同様です。
土地が広い
ある程度まとまった広さの土地は、値段が下がりにくいと考えられます。幅広い用途に活用できるため、狭い土地よりも買主が見つかりやすいからです。
ただ、田舎には広い土地が多く残っていることに注意しましょう。特に過疎地域では、土地だけが残っているケースも見受けられます。一般的には価値の残りやすい不動産ですが、田舎においては立地に左右されがちです。
災害の影響を受けにくい
田舎には、自然災害の影響を受けやすい土地があります。例えば、豪雨や土砂崩れなどで影響を受けてしまう土地です。このようなリスクがあるかどうかで、資産価値が下がるかどうかが変化します。
田舎でも山から離れているなど、自然災害の影響を受けにくい場所は、資産として価値が残りやすいです。土地や不動産の耐震性やメンテナンスはもちろん、ハザードマップなども踏まえて評価しなければなりません。
まとめ
田舎の土地でも一定の需要があるため、相場を把握しておけば予想しているより高い価格で売却できます。しかし価格は変動が激しいため、常にその変動をチェックしておく必要があります。自分でその価格変動を追うことは大変なので、適したツールで相場の価格を確認することもできます。
土地の相場を知りたい場合、またその周囲の土地価格の変動を分析したい場合はPigDataにご相談ください。