メンバーインタビュー

自分がいることで
何か価値が提供できるような
人間になりたい

営業コンサルティング・PM

近江 俊樹/ Omi Toshiki

株式会社インディゴデータの社員による社員への内部インタビューをご紹介します。
ここでは、PigDataに関わる人たちが、どのような人生をあゆみ、どのような想いでPigDataに取り組んでいるのかを赤裸々にご紹介します。

社員インタビュー第2弾は、お客様に寄り添った営業で評判の近江俊樹さんにお話しを聞いてみました。

自分がいることで何か「価値」が提供できるような人間になりたい

近江さんは中途採用でIDDに入社しましたが、IDDに入ったきっかけというか、これまでどのような仕事をしてきたんですか?

前職は塾長をやっていた、と言うようにしていますが、それまでも色々やってきたんです。起業したり株式投資したり。でも株式投資でお金を稼いでずっと山にでもこもって歳を取ったときに、お金が無価値になったらどうしようもないなと思って。お金のことだけじゃなく、ずっと何かしたいなという気持ちもありましたし。
自分がいることで何か価値が提供できるような人間になりたいなとは思っていたんです

それが営業だったんですか?

営業しかできなかった、という感じですね。エンジニアになって自分でなにかしようと思うと時間がかかるし。最近はChatGPTとかも出てきて、全部それでできるようになりました、ってなったらおしまいだし。
そうなったとき、営業みたいにボヤっとしたのをやる必要があるのかな、人間って。と。

人との繋がりとかコミュニケーションとかありますしね

コミュニケーション・・・そこあんま答え出てないんですけど。難しいんですよね、コミュニケーションが必要かどうかって。今無駄なコミュニケーションも多いなと感じていて。会社に行って、「今日いい天気だね」とか。でもそれを全部なくすのも何か違う気もしてるというか。

矛盾が生じているんですが、こういうコミュニケーションをなくしたいと思う反面、全部なくすとそれこそ機械でいいってなるし、今やってることってなんだろう、ともなる。それを探すために社会からは離れないようにしているところもありますね。

機械ではできない、「感情」と「理論」をふまえた営業

そんなコミュニケーションを含めて、営業をやっていく中で大事なところ、機械ではできないなにかってなんでしょうか?

機械にやらせると、合理的に出てきた結果をお客さんに丸投げしてしまう気がするんです。例えば、スクレイピング業界ってまだまだ世間的に追いついていない業界だと思うんです。会社のルール的に導入が難しかったり、どんな風にスクレイピングすればいいのかが型として出来ていなかったり。

そんなスクレイピングの営業を機械にやらせると、「こんな例があるんですけど、やるかやらないかはあなた次第です」って丸投げされちゃう気がするんですよね。それって意味ないなと思って。お客さんも、もっと背中を押してもらいたいと思ってる気がするんです。人が営業をすれば、「私はこう思うから、やったほうがいいですよ」「今の状態だとやらないほうがいいですね」とか、お客さんに判断してもらうのはもちろんなんですが、営業側の経験や気持ちも伝えられる。

営業は感情と理論をふまえながら行うことが大事だと思います。

父親に家を追い出されました(笑)

近江さんはIDD入社前色々なことをされてきたとのことでしたが、具体的にはどのような経験をされたのでしょうか?人生のターニングポイントとかありましたか?

ありましたね。今父親のことを尊敬しているし、当時のことも今となっては感謝しているんですけど・・・

もともと大学生の頃は商社に入ろうとしてて、いくつか受けて順調にすすんだところとかもあったんです。その過程でめちゃめちゃ就活にのめりこんでる時期があって。で、実家暮らしで、親から「ごはんできたよ~」とか言われても、いや、いらないから。みたいな態度とってて。自分中心に動いていたというか。それを見かねた父親に家を追い出されちゃって。胸ぐらつかまれたりして。就活でがんばってたPCとかも壊されて。

え~!!

まぁ、どうしようと思って。家にも入れなくなっちゃって。

こうなったときに、あんまり自分以外のモノって意味ないなって考え始めて。それでこれから自分が生きていくにはどうすればいいかなってときに、その時家庭教師とか、だれかに教えるのがけっこう得意だったのがあって。ちょうどその時期に友達の妹が中学受験だったんで「勉強教えるんで住んでもいいですか?」って頼んで。

武器はないけど、人と話をしていく中で仕事をしていた

そんなことあるんですね。

それを半年くらいやってる間に大学の単位も全部とって。で、就活できてないし次はなにしようかなと思ったら、もう起業しかないのかなと。自分発信できるやつって。

そこでスタートアップウィークエンドっていうスタートアップ系の投資家向けイベントに参加したら、僕に出資してくれるという人が出てきてくれて。今はAirbnbって当たり前ですけど、当時日本であまり流行っていなかったのを日本でやろうとしたんです。でもそれを一生のビジネスにするのかというとそうでもないな、と思ってやめました。迷いすぎてふらふらしてましたね(笑)

でも結局別事業で起業はして、イベント運営とか、当時はまだ新しかった電子書籍を出版したりとか。

イベント会社をやっていたんですか?

色々やっていましたね。今でいうとDXをやっていた気がします。まだ経営がすすんでいないカフェのホームページをつくったりとか。

コンサルみたいなこともやっていたんですね。

かもしれないですね。でもコンサルってフレームワークというか自分なりの武器みたいのを持っていると思うんですけど、僕にはそれがなくて。その人と話していく中でやっていきました。独学でしたね。

一人でやられてたんですか?

会社自体は一人でしたが、業務委託でいろんな人と一緒にやっていたんで実質いっぱいいた気がします。

思い立ったら始めてみる

で、そこから?

僕に出資してくれていた人のひとりに祖父がいるんですけど、その祖父がアルツハイマー型認知症になっちゃって。祖父は大切な人だったので仕事を辞めて介護に専念したんです。でも介護以外にやることがなくて、その期間は1日1冊読書したり、デイトレードやったり。それも最初は損してたりしたんですが、だんだん安定してきて。で、祖父が亡くなってからはまたふらふら。

そのあとに前職の塾長ですか?

そうですね。ずっとIT系に興味はあったんですが、いざIT系の企業に入ってエンジニアとしてPythonの勉強をして、配属先でシステムの修正とかをやってたら単調作業でつまらなくて、すぐ辞めちゃいました。(笑)この時プログラミングは独学でもいいかなと思うようになったら、次はプロジェクトマネージャーやってみたいなと思って。でも未経験でやらせてくれるところはなかなかないので、要素を切り出してみたんです。

で、結論、ITの知識と、教えたり、コミュニケーション能力があればそこにいけるんじゃないかと。そこで教育業界やってみようかなと思って。

ほんとに幅広い経歴ですね(笑)

はい。それから塾の受付から始めたんですけど、たまに生徒に教えたりしたら評判良くて。それで講師をやったり、最終的にはその校舎で副塾長になって。その時に塾長から、新しい校舎の新設をやってくれないか、とのことで高知に行って不動産から生徒集めまでやって・・・

高知って高知県ですか?

塾長が高知県出身で。
そこで設立して1年くらいで、設立3年以内の校舎の中で入塾者がNo.1になって表彰されたんですが、オーナーにならない限りその上がないなと感じて。その後不動産会社とか入社してみたんですけど、やっぱりなにか違っていてすぐ辞めて。働くの向いてないし、もういいかなと思っていたんです。

働く環境やトップの考え方が理由になる

そんな時、IDDの親会社の株式会社エスエムエスデータテック(以下SDT)の社長である松原さんから直接連絡がきたんです。SDTには以前中途採用で応募して、断ったか断られたかは忘れたんですが結局なしになったので、こんなことあるんだ、とは思いました。とりあえず話を聞こうかなと来社したらIDDの社長である大蔵さんもでてきて、話を聞くうちにおもしろそうだなと思ったので始めました。気が付いたら一番長く働いてますね。まだ2年くらいですけど(笑)

IDDにいたいと思う軸ってなにかあるんですか?

やっぱり環境やトップの考え方だったりですね。例えば、トップが売上ばかりを気にしていたら違うなと思うだろうし、そこのバランスが松原さんや大蔵さんはいいなと。

習慣化させることでメリハリをつける

多様な経歴をお話しいただきありがとうございます。では、私生活も含めて近江さんご自身で譲れないことってありますか?

何事も習慣化するようにしています。ちょっとしたことでも考えないようにしていて。服も同じものを2着買って、それを毎日乾燥機にかけて着まわしてます。

すごいミニマリストですね。

そういうのが多い感じですかね。服とか物とかも。

物も決まった物しか使わない?

そうですね。コーヒーも1回気に入ったものが見つかったらそれしか飲まない、マックもエグチしか食べないとか。譲れないというか、そういう感じになりがち。

新しいものに挑戦とかはしないんですか?

それはその枠があって。(笑)

枠(笑)

無思考でそれを買って、よかったらずっとそれ。

音楽とかも?ずっと同じのを聴くんですか?

音楽もそれを繰り返してたら結果波の音とかになっちゃって、今はそれを聞いてますね。

仕事でもそういう習慣というか、リズムを大切にしているんですか?

していますね。そういう意味で定時に帰るようにしています。
日本は遅刻はするな、っていうのに残業は許されるじゃないですか。そこをきっちりしたいなと思っていて。どうしてかというと2つ観点があって、1つは会社的に残業代を出さなくてもいいということ、もう1つは従業員として、ここで納めるぞ」というのを計画してきっちりやることでメリハリがつくんじゃないかと。次の日にもひびかないし。とはいっても営業でお客さん相手の仕事なので17時半から打ち合わせがあると残業しちゃうときもありますけどね。それ以外はきっちり、これは本当に残業しなければいけないのか、明日でもいいのかを考えて仕事をしています。

そこは私生活も含めて通ずるところがあるんですね。

型化されていないからこそいいところもある

仕事のことで、IDDで働いていてやりがいとか、よかったなと思うことはなんですか?

IDDって良くも悪くも型化されていないんですよね。受注のフローとかも決まっていない。自分で一から百までその状況に合わせて再構築できる。なので、お客さんごとにフローも変えられるし、その過程で必要なツールがあればそれを使うし、すべて自分次第で組み立てられるのがいいですね。

それってお客さん目線でもいいですよね。ちゃんと人を相手にしているなという感じがあって。

それも色々ありますけどね。結局はバランスな気がしています。難しいですけど。

今後の展望とかありますか?

今課題として考えているのは受託ばかりしているのですが、ひとつの案件をサービス化してもっと低価格で多くのお客さんに届けられればいいなとは思っています。TOWAみたいなツールはそのひとつになりますかね。価格を馴らしていろんなお客様に提供していくこと。みんなが得する仕組みをつくりたいですね。

ゲーミフィケーションを仕事や生活に

なるほど。多くの人に提供できる仕組みづくり、確かに今後のデータ活用サービスとしては重要そうです。

では、プライベートでもなにかありますか?将来の夢とか。

すごい主観入っちゃうんですけど、遠い未来ってゲームがゲームじゃなくなるというか。今でもすでにAIとかARとかたくさんでてるとは思うんですけど。ポケモンGOとかけっこういいと思うんですよね。あれのおかげで歩く人が増えたと思うんですよね。ゲーミフィケーションっていうんですけど、ゲームを用いて本能に訴える。気が付いたらやっちゃってた、みたいな。これをどんどん取り入れたいと思うんですよね。

近江さん自身も好きですよねゲーム

そうですね。
今1個はまっているゲームがあって、それをもっと極めたいとも思っています。

何のゲームですか?

ロケットリーグっていう車でサッカーをやるっていう。日本で全然流行ってないんですよ。なぜかっていうと日本は通勤中とかスマホとかで手軽にできるやつが流行る傾向にあるんで。今このゲームの上位0.2%にはいるんですが、ここから先は大会にでて有名になっていくしかないんですよね。

上位0.2%ってすごいじゃないですか!近江さんって集中力ありますよね。ひとつにはまるとずっと極めるまでやるかんじ。

仕事面では先ほどお話ししていただいた仕組みづくり以外に何かありますか?

まだよめないんですけど、AIがどんどん使えるようになるんで、そうなるとなんのために仕事しているんだろう、って思う人が出てくると思うんですよね。でもそれを探し続けることが大切だとは思うんです。別にAIに仕事奪われてもいいとは思うんですけど、あまり執着をせずにしようかなとは思ってます。AIに仕事とられるからこっち勉強しよう、とかじゃなくて。

なるほど、執着せずに仕事をしていく。これまでの近江さんの経歴ともつながってすごく説得力がありますね!

近江さんの経歴からIDDでの仕事の仕方、今後の生活も含めて非常に興味深いお話しをいただきました!ありがとうございました。

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